更年期相談
更年期は閉経の前後5年、合計10年間とされ、誰にでもやってきます。その中でなんらかの症状を感じる方は7割、さらにその中でも症状が重く日常生活に支障をきたす状態になる方は2-3割と言われ、受診や治療が必要です。要するに更年期の方でも治療不要で乗り切れている方の方がずっと多いのです。更年期症状は200種類以上とも言われており、更年期に起こる不調はすべて更年期障害と思ってしまうことが多いですが、その中には他の重大な疾患が隠れていることもあります。婦人科医のみの診断ではなく、症状によっては内科・整形外科・耳鼻科・脳外科・脳神経内科・皮膚科・精神科・心療内科など、他の科への受診をお勧めさせていただくこともあります。
更年期障害には女性ホルモンの低下のみならず、ご本人の性格的な面や、ストレス・環境などが大きく関与すると言われています。女性ホルモンの低下や性格はなかなか変えることは難しいかもしれませんが、正しく更年期を理解し、環境や気持ちを整えたりすることで更年期障害の重症化を回避することはできます。また更年期障害に対してはホルモン補充療法の効果は高く、ほとんどの方がかなり楽になられます。ホルモン補充療法は正しく行えば怖いものではありません。また、症状が軽度の方や、持病によりホルモン補充療法が行えない方には漢方やサプリ、ピラティスなどの提案も行っています。更年期講座として更年期についてのお勉強会も不定期に行っていますので、更年期前の方、更年期かしらと思っておられる方などのご参加お待ちしております。